blog
2026/10/05 16:51
今年は日本各地、世界各地でも大きな災害が相次ぎました。
被災された皆様へ、心よりお見舞い申し上げます。
いつ、どこで起きるか分からない災害。
そして、年々厳しさを増しているように感じる夏の暑さ。
自然の中で農を営む私たちにとっても、今年は「これから、どんなふうに暮らしていくのか」を改めて考える一年となりました。
自分たちで作り、食べるということ
小さな農を営む私たちにできること。
それは、自分たちでできることを少しずつ増やしていくことだと思っています。
食べものを育てる。
保存食をつくる。
身近にある自然の恵みをいただく。
そうした「自分たちで作り、食べて生きる力」が、これからの暮らしを支えてくれるのではないかと思っています。
農園を始めてから、食養生や野草について学ぶ機会にも恵まれました。
庭や畑に生えているカラムシやハコベなどを摘み、教えていただいた知識をもとに調理してみる。
梅干しなどの保存食をつくる。
一見すると小さなことですが、こうしたことが暮らしの楽しみになり、同時に生活を支えてくれる力にもなっています。
猛暑の夏、山の川に助けられて
今年の夏、私たちの暮らす地域では、ほとんど雨が降りませんでした。
連日40℃に達する猛烈な暑さ。
植物たちも、私たち人間も、すっかり弱ってしまいました。
そんなある日、家族で涼を求めて山奥の川へ。
冷たい水に足をひたすと、それだけで身体がほっとする。
きゃっきゃとはしゃぐ息子の顔を見ながら、「自然があって本当によかった」と、あらためて感じました。
自然は時に厳しい存在ですが、同時に私たちを癒やし、助けてくれる存在でもあります。
そのことを、今年の夏は強く感じました。
ごみを減らすための生活実験
7月には、家族で「プラスチック・フリーマンス」という生活実験もしてみました。
食品包装などのプラスチックごみを、普段使っている食器と同じように洗って干し、仕分けしてリサイクルへ。
生ごみは、いつも通りコンポストへ。
すると、1か月間に出たごみは、なんと45Lのごみ袋1袋だけでした。
もちろん、いつも通りの感覚でストレスなく生活できた訳ではありません。
それでも、少し工夫することで、家庭から出るごみをここまで減らせるのだと実感できたことは、大きな発見でした。
「できることを、できる範囲でやってみる。」
そんな小さな実験を、これからも続けていきたいと思っています。
自然の中で暮らすこと
物価や社会情勢が目まぐるしく変わる中で、暮らし方も少しずつ変わっていきます。
そんなときだからこそ、心と身体の健康を大切に、日々を丁寧に暮らしていきたい。
私たちにとって、その支えのひとつになっているのが、早朝の森の散歩です。
広葉樹が落とした葉を踏みしめながら歩く。
木々の間から差し込む光を浴びる。
野鳥の声に耳を澄ます。
それだけの時間ですが、森を歩いた後は、不思議と心が軽くなっています。
この忘れられた里山をずっと守っていきたい。
そんな思いから、手が空いたときには息子と一緒に掃除をしたり、薪を拾わせていただいたり、冒険ごっこをしたりしながら、この場所で過ごしています。
自然の中に身を置くことは、いざというときの力にも、日々の安らぎにもなる。
そして時には、心の奥に眠っていた気持ちや、新しいひらめきを運んできてくれることもあります。
自然に生かされながら
農園を営んでいると、「自分たちが作物を育てている」という感覚だけではなく、むしろ「自然に育ててもらっている」という感覚を持つことがあります。
雨が降り、太陽が照り、土があり、虫や鳥がいて、木々が季節を迎える。
私たちは、その大きな循環の中で、ほんの少し手を添えながら作物を育てています。
今年もまた、自然の恵みをいただきながら、農園を営むことができました。
自然に生かされていることを忘れず、できることで少しずつ恩返しをしながら。
変わりゆく世界の中でも、そんな暮らしを大切にしていきたいと思います。
